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当店では、トルコ南部ハタイ県の小さな織物工場から、ペシテマル（peştemal）と呼ばれる伝統的なデザインのタオルを直接仕入れ、販売しています。

 2023年2月6日、トルコ南部を大地震が襲いました。学生時代にトルコへの共通の関心を通じて知り合った私たち夫婦は、この地震の後、ハタイ県にいる友人達や子ども達のため、ささやかながら支援活動に取り組んできました。

 発生から半年経った9月、ボランティア活動のため現地を訪れた際、私たちの最も親しい友人にいま必要としているものを尋ねて返ってきた答えが「外国からのお金や物資の支援にいつまでも依存してはいけない。皆が自分たちで生計を立てられるようにならなければ街の再建はできない」というものでした。

 被災した方々が生業を続け、街の産業が復興するために自分たちにできることはなにか？考えた末に、昔からこの地域で作られ、私たちも日本で愛用していた織物を紹介することにしました。

 今や欧米でも人気のペシテマルは、元々はトルコの公衆浴場で使う日用品として作られてきました。色使いが鮮やかで長持ちし、生活用品でありながら、インテリアやファッション、アウトドアなどにも取り入れられる柔軟さがあるので、近年その魅力が再注目されています。タオルだけれど、それだけではないペシテマルのあなたらしい使い方を見つけ、是非暮らしに取り入れてみてください。

店主

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

▲ハタイ県が地震被害に見舞われた後、「にいがたトルコ会」という小さなグループを立ち上げ、新潟の小学生たちが作った贈り物と手紙を現地の小学生に届けました。